変形性関節症の症状

変形性関節症のはじめのうちは、あまり症状を感じないこともありますが、病気が進むにつれて、関節にさまざまな症状が起こるようになります。

痛み

軟骨がすり減ったり、骨が変形したりすると、骨と骨がぶつかって滑膜に炎症が起こったり、関節の周りの筋肉や腱などに炎症が起こって痛みを感じます。
痛みが起こりやすいのは、関節に負荷がかかった時や、関節を動かした時です。はじめのうちは安静にすることで治まりますが、病気が進むにつれて、安静にしても治まりにくくなります。
変形性脊椎症では、骨の変形が進むと、背骨の中を通っている神経が圧迫され、おしりから足にかけて痛みやしびれが出ることもあります。

腫れ

滑膜に炎症が起こると、関節液が異常にたくさんたまって腫れが起こります。このときの関節液は、本来持つ粘り気が失われています。一般的に「関節に水がたまった」といわれるのがこの状態で、変形性膝関節症などによくみられます。

関節の変形

軟骨がすり減り、骨への衝撃が大きくなると、骨棘(こつきょく)という突起ができたり、骨が硬くなったりします。このような骨の変形が進むと、その変化が目に見えて分かるようになります。
たとえば、変形性膝関節症では膝関節が変形しO脚(おーきゃく)になったり、変形性股関節症では左右の足の長さに違いが現れたりすることがあります。

筋力低下

関節に痛みや変形などが起こると、関節が動かしにくくなり、患者さんは次第に関節を動かさないようになります。その結果、関節の周りの筋肉が硬くなり、筋力の低下が起こります。

監修

名古屋大学大学院 運動・形態外科学 教授
石黒 直樹 先生 

変形性関節症の症状 下関 桃崎病院

You cannot copy content of this page

error: Content is protected !!