イボの治療はどうするのですか?

イボの治療は、その成り立ちから考えて(1)原因となっているウイルス(HPV)を退治する、(2)できてしまったイボを何らかの方法で排除する、の二つの方法が考えられますが、未だ特効薬や特効的治療法は無いと言うのが現状で*1、イボの治療には、我々皮膚科医もとても苦労しているのが正直なところです。イボの種類や発生部位などが患者さんよって違いますから、治療は液体窒素を用いた冷凍凝固療法(資料15-1、2、3、4、5)、電気焼灼法(資料16-1、2)、グルタルアルデヒド(保険適応無し)などの外用療法(資料17)やヨクイニン内服療法などの中から、それぞれの患者さんに最も適していると思われるものを選んで行われます。これは、どの患者さんにとっても「これが一番効く」と言う治療法が無いからです。一人の患者さんにとても良く効いた治療法が、別の患者さんに効くとは限らないところがイボ治療の難しいところです。
 また、どの治療法を用いても、多くの場合一回の治療で治すことは難しく、何回か繰り返してやっと治るのが普通だと言うことも知っておいて欲しいと思います。「自分のイボだけが治り難いのでは?」と、焦らないことも大切です。反対に、無数にあったイボが、あっと言う間に消えてしまうこともあります。イボ地蔵やイボ観音さま(保険適応無し)にお参りするだけで治ってしまうこともあります。「これで治る!」と信じることで、免疫力が上がるためと考えられています。
 イボは治りにくく再発することも多い病気ですが、必ず治ることを信じて、あまり神経質にならないことも大切です。皮膚科医と二人三脚で、焦らず、根気よく治療して下さい。色々な新しい治療法や治療薬が工夫・開発されてもいますので期待して下さい。

*1:最近、外陰部のイボである尖圭コンジローマに対してのみ、イミキモドと言うお薬が使えるようになり、その効果が期待されています。ぬり薬として使用しますが、局所の免疫を調節することにより抗ウイルス効果や抗腫瘍効果を発揮すると考えられています。普通のイボに対する効果は、まだよく分かっていません。

監修

江川 清文先生 (昭和皮膚科クリニック 院長)

イボの治療はどうするのですか?
Tagged on: