インフルエンザ総論

 

インフルエンザと普通の風邪はどう違うのですか?

 普通のかぜの多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。

 一方、インフルエンザは、普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られますが、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れます。

 

インフルエンザはいつ流行するのですか。

 インフルエンザは流行性疾患であり、一旦流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が広がります。日本では例年11月~4月に流行します。

 

インフルエンザにかからないためにはどうすればよいですか?

 インフルエンザを予防する方法としては、以下があげられます。

帰宅時の手洗い、うがい

 咽頭粘膜や手指など身体に付着したインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法です。

流行前のワクチン接種

 インフルエンザワクチンは、罹患した場合の重症化防止に有効と報告されており、我が国でも年々ワクチン接種率が上昇してきています。

適度な湿度の保持

 空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、十分な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。

十分な休養と栄養摂取

 からだの抵抗力を高めるために十分な休養と栄養を日ごろから心がけましょう。

人混みや繁華街への外出を控えること、外出時のマスク着用

 インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や慢性疾患を持っている人、疲労気味、睡眠不足の人は、人混みや繁華街への外出を控えること、外出時にはマスクを着用することも効果があります。

Q14:インフルエンザ予防接種に望ましい時期はいつですか?

 インフルエンザの流行は1月上旬から3月上旬が中心であること、ワクチン接種による効果が出現するまでに2週間程度を要することから、毎年12月上旬までにワクチン接種を受けることが望ましいと考えられます。

 

インフルエンザワクチンは希望すれば全員受けられますか?

 予防接種法に基づいたインフルエンザワクチンの定期接種が不適当と考えられる方は、予防接種実施規則に以下のように示されています。

<予防接種実施規則第6条による接種不適当者(抜粋)>

(1) 接種当日、明らかな発熱*を呈している者
*:通常は、37.5度を超える場合をいいます。
(2) 重篤な急性疾患にかかっている者
(3) 予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーショックを呈したことが明らかな者
(5) インフルエンザの予防接種で、接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う病状を呈したことがある者
(6) 過去に免疫不全の診断がされている者
(4) その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

 また、以下に該当する方は、予防接種実施要領に基づく接種要注意者とされていますので、接種に際しては、医師とよくご相談ください。

<インフルエンザ予防接種実施要領に基づく接種要注意者>

(1) 心臓、じん臓又は呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活が極度に制限される程度の障害を有する者
(2) ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する者

 

インフルエンザ 下関

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